給料が上がらなくても物価が安くなるからデフレでも大丈夫というのは嘘
国の財政は緩やかなインフレが望ましい状態です。
物価が上がっていくにつれて
労働者の賃金や企業の設備投資が上がっていき、
上がった物価に対してそれ以上に需要が上回り
さらに賃金と設備投資が上がっていく。
この循環が好景気というものです。
不景気の場合はこの逆になります。
賃金が下がることで需要が下がり
設備投資も控え目になり賃金が下がっていき
さらに需要が下がっていく
これが循環するのが不景気です。
景気が良くなり暮らしが良くなるためには物価上昇と
それを上回る賃金上昇のサイクルが必要なんです。
こんなことをかくと時々馬鹿なやつが
賃金が下がっても物価が下がれば
実質的には暮らしが良くなるだろう
という戯言を言って絡んでくる事があります。
これについては少なくともここ30年の日本では当てはまりません。
データが出ています。
まずは賃金について
ここ30年で賃金が下がっている日本が異常というのがよく分かります。
彼らが言うように物価も下がっていれば
確かに暮らしが楽になるという理屈は成り立ちますが物価推移がこちらです
1997年を起点にみて物価は微増しています。
一時的な上下はありましたが長期的に見れば上がりっぱなしです
下がってすらいないんです。
物価が上がっていて給料が下がっているのなら
暮らしが苦しくなるのは当たり前です。
そして給料が下がっても物価が下がるからデフレでも大丈夫というのは
嘘です
30年かけてそのことが分かったのですからこれからは緩やかなインフレが起こる世の中を目指していきましょう。