1人1人に寄り添わずに数字に寄り添ってほしい
調子の良い政治家はよく「国民1人1人の話を聞いて寄り添います」という人がいるが
こんなことは出来るわけがない。
1億2千万人から1人1秒話を聞くだけでも3年半くらいかかるのである。
10秒聞いたら35年かかる。そんな時間は残されていない。
本当に必要なのは全体の数字をみて適切な対応をすることだと思う。
人を見ないで数字を見るのは冷たいという人がいるが本当に数字を見ることができる政治家はその数字の裏にある血が通っている人達の生活への想像力とその困難への共感力を持っているはずだ。
それならば1年間の自殺者1万人、2.5%の失業者、110万人のシングルマザーとその子供たちやその他の困っている人達を1人1人見なくても数字だけを見ればどういう対策が必要なのかもおのずと分かるはずである。
そして僕らも本当に必要なのは話を聞いてくれる政治家じゃなく話を聞く前に想像して対応してくれる政治家なのであると理解しておく必要もある。
さも対応してくれるように話だけ聞いて動かない政治家と、話を聞く前から動いてくれる政治家
どちらが本当に優れているのかはいうまでもないだろう。